社労士とUSCPAのダブルライセンスの可能性!|書評:USCPAになりたいと思ったら読む本
USCPAとは米国公認会計士のこと。
社労士とUSCPA。
一見関係なさそうな2つの資格。
今回はそんな「気づき」を与えてくれた本を紹介します。
ワシントン州USCPAどこさん(@dokoblog )の「USCPAになりたいと思ったら読む本」です。
- USCPAのキャリアの考え方
- USCPAの勉強方法
どこさんの「USCPAへの思い」は、社労士にビックリするくらい通じるところがあります。
読んでいて目からウロコの内容ばかり…
この本を読まない社労士は損をする…
今までUSCPAという資格すら知らなかった人も、ぜひ手に取ってください。
※本記事には一部ネタバレが含まれています
【レビュー】USCPAになりたいと思ったら読む本
- 著者:どこ(ワシントン州USCPA)
- 定価:2,200円(税込)
- 出版社:中央経済グループパブリッシング
- 販売:Amazon、中央出版オンライン、大型書店
どこさんは本書以外にも「USCPAどこのブログ 」も運営しています。
USCPAに関する情報としては、日本で一番情報が網羅されているでしょう。
しかも書かれている勉強方法やノウハウはUSCPA以外の資格を目指す方も必見です。
USCPA(米国公認会計士)とは?日本の公認会計士との違いは?
USCPA(米国公認会計士)と聞いて、どんな仕事をするのか想像できますか?
そもそも日本の公認会計士の仕事内容も、あまり知られていません。
- 弁護士の次くらいに難関資格
- 税理士より上の資格
- 決算の時に監査をしている
くらいの認識の人もいるのでは?
そんな読者の気持ちをわかってか、本書では日本の公認会計士の業務内容も説明しています。
その上で「日本の公認会計士」と「USCPA」違いが説明されています。
さらに、
- USCPAだからできること
- USCPAだからできないこと
もハッキリ書かれています。
多くの資格本は「その資格でできること」に重点を置きがち。
この本を読めば、合格後に「こんなはずじゃなかった」と後悔することもありません。
ここまでUSCPAを目指す人、さらにはUSCPAを活かしたい人に寄り添った本はないでしょう。
USCPAの具体的なキャリア
本の中でどこさんは、USCPAのキャリアは2パターンあるといっています。
- プロフェッショナル
- クライアントのために監査・税務・コンサルのサービスを提供
- 企業内スペシャリスト
- バックオフィスとして経営層やフロントオフィスのサポート
何より説得力があるのは、どこさんが実際に経験したキャリアが書かれている点。
そしてその上で、おすすめのキャリアパスも示してくれます。
もちろんキャリアパスは人それぞれ。
でも多くの人が闇雲に進んで失敗しているのも事実。
そして失敗しないもっとも簡単な方法は、成功者のマネをすることなのです。
どこさんが示してくれたキャリアパスを参考にすれば、USCPAとしてのキャリアの失敗確率を間違いなく低くできます。
どこさんが実際に通ったキャリアパスは、本書をご覧ください。
USCPAの勉強方法は社労士にもマネできる
社労士受験生に必見なのは、どこさんの勉強方法。
- 合格の誓約書を書く
- 短期合格を目指す
- 短期合格できる人・できない人
- 勉強の「質」を高める
- 一極集中
- 忘却曲線 他
- 勉強の「量」を高める
- やらないことリスト
- 習慣化
特に「短期合格できる人」と「短期合格できない人」の違いは耳が痛い人も多いはず。
社労士でも勉強が長期化している人がいます。
そんな人にとっては最高のヒントになるでしょう。
合格誓約書も社労士受験生はマネしたいですね
社労士とUSCPAのダブルライセンスは?
本書の内容とは離れますが、社労士とUSCPAのダブルライセンスはどうでしょうか?
個人的には社労士と「日本の公認会計士」のダブルライセンスは、差別化ができると思っていました。
そこで、
- 社労士と公認会計士
- 社労士とUSCPA
のダブルライセンスの可能性について考えてみます。
公認会計士でも社労士の優遇はないので差別化につながる
公認会計士は、医師や弁護士とならぶ三大国家資格。
公認会計士を持っていると、
- 税理士に試験なしで登録できる
- 行政書士に試験なしで登録できる
- 中小企業診断士の試験が一部免除される
などが優遇があります。
しかし、社労士試験に関しては何の優遇もありません。
現に、社労士合格を目指す公認会計士はたくさんいます。
社労士と公認会計士のダブルライセンスは、貴重な存在であり、ライバルとの差別化にもつながるのです。
USCPAと社労士で可能性が広がる
日本では外資系企業が増加傾向です。
海外進出日系企業拠点数調査 (外務省HP)では、外資系企業は10年前と比べて1.7倍に増えています。
また、外国人の技能実習制度 (厚生労働省HP)もスタートしています。
そのような中で社労士がUSCPAを持っていると、
- 外資系企業や海外進出をしている企業を顧問先にできる
- 外資系企業や海外進出をしている企業の人事・総務部門に転職できる
- 海外進出や海外転職を支援するコンサル
などの可能性が広がります。
まだ社労士とUSCPAのダブルライセンスを持っている人は少ないので、大きな差別化につながるでしょう。
まとめ:他士業に目を向けることは社労士には大事
「USCPAになりたいと思ったら読む本」についてレビューしてきました。
資格は可能性を広げてくれます。
「社労士がUSCPAの本を読んで意味あるの?」
少しでもUSCPAに興味を持ったなら、ぜひ本書を読んでください。
そして読んだ後には、社労士としてどう活かそうか?と考えが広がるのを感じるでしょう。
最後に、表紙裏に書かれた言葉を引用します。
USCPAは全ての人におすすめできるわけではありません。
しかし活かせる人には最高にコスパのよい資格です。
引用:USCPAになりたいと思ったら読む本
あなたは社労士を活かすヒントが欲しいですか?
そんな方はぜひ本書をお取りください。